カシミヤって、何の毛?着てみたいけど…ちょっと高価かな?!
お店でカシミヤのセーターやストール・マフラーを手に取ってみたとき、
わぁ 軽くて、ふわふわ、あったかそう… ギフトにもいいかも!
でも、ウールのセーターやストールより値段が高い!!
これじゃ、欲しくても買えない。。。
もっとお手頃な商品もあるけど、どこが違うの?? って思うことありませんか?
そんなあなたの疑問や不安が解決できれば、
思い切ってカシミヤを買っても 後悔せずに満足していただけるはず!!
〇カシミヤの由来
・カシミヤはカシミヤ山羊から、その生息地
カシミヤはカシミヤ山羊から採取される獣毛素材です。
カシミヤ山羊は、夏30℃以上、冬 -30℃以下の寒暖差の激しい山岳地域、
中国北西部 (内モンゴル自治区や新疆ウイグル自治区他)、
モンゴルから中央アジア(インド北部やネパール)、そしてイラン辺りの広い地域に生息しています。
・カシミヤの由来
カシミヤの呼び名の由来は、インド北部カシミール地方からきています。
山羊の毛で織った織物がシルクロードを通ってローマに運ばれ 上流階級の人々に喜ばれました。
15世紀にはインドでは多くの職人がカシミヤ産業に携わり、その後 17世紀、東インド会社が本国イギリスに、
さらには18世紀末、ナポレオン1世がエジプト遠征から妻にカシミヤを持ち帰りました。
妻ジョセフィーヌはその光沢・しなやかさ・暖かさに魅了されて しだいにヨーロッパの上流下級に広まったとされます。
〇カシミヤができるまで
・カシミヤ山羊の生態 いつどうやって採るの?
カシミヤ山羊は寒暖の差の激しい乾燥した内陸部や山岳地方に生息しています
冬の厳しい寒さから身を守るために、秋になるとからだは剛毛に覆われ、下腹部にうぶ毛が生えます
春、気温が上がってくると カシミヤ山羊は岩や木に体をこすりつけて、うぶ毛は自然に抜け落ちますが、
ヤギ飼いはうぶ毛が浮き上がってくる頃、うぶ毛を櫛で梳き取ってやります
ここで、内モンゴルのカシミヤ山羊とヤギ飼いの生活をのぞいてみましょう
カシミヤ山羊は広い地域で生息しますが、毛の質は 気候や水、食料で多少違ってきます
中でも、内モンゴル産のカシミヤは細くて長く、特にホワイトカシミヤは最高級品とされます
・ カシミヤの毛はどのように製品になっていくの?
ヤギ飼いが採取した原毛は粗い毛とうぶ毛に丁寧に分けられます
これを整毛といい、うぶ毛は採取された原毛の半分以下しか採れません
年に1回 春のこの時期だけ
整毛後は1頭からとれるうぶ毛は最終50-80グラムになります
1頭あたり5-7キロ、それも年に何回も採れる羊毛と比べると、
いかにカシミヤが高価で貴重であるかがわかります
古代から多くの人の憧れであり、「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる所以(ゆえん)でもあります
どのようにして、カシミヤ製品が作られるのか、現場をのぞいてみましょう
〇カシミヤのメリット
カシミヤの良さをご紹介します。
・カシミヤって、どうしてこんなに軽くて あたたかいの?
カシミヤの繊維は太さが14-16ミクロン。
羊毛(20ミクロン前後)、モヘア(30-50ミクロン)、
日本人の髪の毛が平均50-100ミクロンであるのと比べると、
断然細く、繊維が細ければ細いほどたくさんの毛を束ねて、
繊維の間に暖かな空気を十分取り込むことができます。
多くの空気の層ができて、軽い上に保温効果も抜群になります。
・カシミヤって、手触りが柔らかくて艶もあるよね。。 どうして?
羊毛はキューティクルが大きく滑らかでないので、毛は絡まりやすく、
光を乱反射して光沢があまり出ません
カシミヤは繊維が細いことに加え、キューティクルが小さく滑らかなので、
絹のような光沢を、表面を覆っている油分が独特のぬめりを生み出します。
〇カシミヤのお手入れの方法
カシミヤにシミや汚れ、湿気は大敵です。
👇 カシミヤ製品のお手入れについては参考にしてください。
カシミヤ製品のお手入れの方法
最後に toccareからのメッセージ
カシミヤの良し悪しは、毛の色・長さ・太さ(細さ)で決まります。
そうした上質な素材を丁寧に扱う工場で作られた製品は、それなりに高価ですが、少しのお手入れで永く愛用できます。
toccareは カシミヤの最大集散地 中国内モンゴルの工場とダイレクトで製品づくりをしています。
年に1-2回 北京経由でフフホト そこから工場へ 丸1日がかりで。
現地スタッフとは 翌日から生産の打ち合わせをします。
現地スタッフと会話をし、自分たちの目で確かめたカシミヤがはるばる日本にやってきます。
いい商品を皆様にお届けできるのは、いいスタッフと工場に恵まれているからです。