カシミヤ製品のお手入れと保管方法
**本物のカシミヤは繊細です。まず、やさしく扱うことから**
《着用したら・・・ 》
●ブラッシング
ブラッシングはホコリを落とすだけでなく、繊維を整えることも大事な役目。
正しいブラッシングは、「こすらずに、掃(はら)う」です。
まず、毛の流れとは逆にブラシを当てて、軽くホコリをかき出し、毛の流れに沿ってホコリを掃い落とします。
初めに繊維のからみをブラシでよくほぐしてから、ホコリを掃い飛ばすようにブラッシングすると効果的です。
ブラッシングは力を入れすぎず、手首を回転させながらがポイント。
※ブラシは毛の柔らかな馬毛や、山羊毛のブラシがおすすめです。
次にハンガーに掛けて湿気を取り除き、ゆっくりと休ませてあげてください。
《シワになってしまったら・・・》
シワの箇所にスチームを吹き付けて、自然乾燥させれば大丈夫です。
アイロンを掛ける場合は必ず当て布をして、高温は避けてください。
※アイロン掛けはカシミヤ独特の光沢感や風合いを失うことがあります。十分に注意してください。
また、スチームを吹き付ける際も、あらかじめ目立たない箇所でテストをしてから行うようにしてください。
《毛玉ができてしまったら・・・》
毛玉取り器より、はさみでカットする方法をおすすめします。
毛玉取り器を使うと、必要以上に毛をカットしてしまったり、力の入れすぎで糸も切れ、穴があいてしまうことにもなりかねません。
少し面倒だと感じても、毛玉を指でつまんでから、丁寧にはさみで取り除いてください。
《保管するには・・・》
●保管のポイントは「乾燥・除湿」
クリーニングから戻ってきたら、ビニール袋をはずします。
そして湿気を取り除くために陰干しをしましょう。
湿気を取り除いた後、収納方法にひと工夫。
ストールは、くるくると巻いて収納ケースや引き出しに。
きちっとたたまずに、ふんわり巻いておくのがポイントです。
この方法なら、シワも最小限に抑えられます。
●防虫
カシミヤなど高価な素材ほど、虫が好みます。防虫剤を有効に使ってください。
防虫剤がガスになった気体は、空気より重いため、防虫剤を衣類より上に置くのがポイント。
※クローゼットに保管する前に、衣類に食べこぼしのシミや汚れ、汗などが付着していないか、必ず確認してから収納してください。